8コア16スレッドのRyzen7 3700Xを搭載したことで6000万画素を超える高画素RAWデータの現像も楽に行えます。グラフィックカードも比較的パワーがあるので写真だけでなく動画の編集にも最適。500GBのSSDをデュアルで搭載するため1つをLightroomのカタログ専用ドライブや、動画編集用ドライブとして使う事も可能です。拡張性、排熱に優れるワークステーション用ケースを採用。内蔵カードリーダーはUHS-II対応です。
8コア16スレッドのパワーをしっかり活かすならメモリ増量が特におすすめ。特にLightroomで高画素データの現像をしっかり行うなら32GB以上をおすすめします。メインドライブを超高速なNVMe SSDとしたり、大容量HDDやNAS用に10GbE対応のNICを追加するのも良いでしょう。拡張性が高いため自分好みのPCに仕上げられます。
前モデルからインテル Core i7プロセッサーやSSDの搭載など高い基本性能はそのまま引き継ぎ、さらにグラフィックスカードをNVIDIA Quadroシリーズへと強化したことにより描画性能がさらにアップしている。
加えて新タワーケースの採用により見た目がよりクリエイティブなモデルとなったこともポイントが高い。
パフォーマンスに直結するメモリをさらに増やすことで、画像の処理速度と能力に余裕が生まれる。またSSDを大容量タイプに変更すると結果的にシステムの安定にも繋がるだろう。
なお4Kムービーを本格的に取り扱うのであれば、グラフィックスカードをQuadro P2000などにアップグレードするとより安定した運用ができるのでオススメだ。
新デザインのタワーケースはハイパフォーマンスな撮影機材としての風格もあり、マスターズモデルのパワーとスピードは間違いなくハイエンドPCに相応しいものとなっている。
第9世代のインテル Core i9プロセッサーやNVMe M.2接続高速SSDの採用など、クリエイティブ環境において最高のパフォーマンスを発揮してくれるはずだ。
標準構成のままでも十分なパフォーマンスを持つマシンだが、より高いパフォーマンスを望むのであれば、長時間高負荷での連続稼働でも安心な水冷式CPUクーラーを選択したり、メモリを積載可能な最大量の128GBまで積んでしまうなど、思い切ったカスタマイズを選択することもできる。
まさにプロのさまざまなニーズにも対応可能なハイエンドマシンだ。
1982年北海道生まれ。化学メーカー勤務を経て写真の道へ。広告写真撮影の傍ら写真ワークショップやセミナー講師として活動。カメラ雑誌、ムック本の執筆のほかカメラバッグのプロデュースも行う。写真情報サイトstudio9代表。ライフワークは写真をより楽しむための情報を発信すること。
近著に『写真のことが全部わかる本』(インプレス)、『Lightroom[美]写真メソッド
プロが教える感動写真の仕上げ方。』(エムディエヌコーポレーション)など。
Webサイト:https://photo-studio9.com
広告や雑誌、舞台等の写真撮影を主に行い、30年以上のキャリアを持つプロ写真家。デジタルカメラ黎明期よりデジタル写真撮影の導入にいち早く取り組み、カメラ雑誌等ではデジタルカメラのレビュー記事やデジタル写真プリント、撮影指南等の記事を長年多く寄稿。カメラメーカーや撮影機材メーカーの製品開発にも携わる。
近年は若手写真家を育成するための勉強会やアマチュア写真家向けのワークショップなども主宰している。
ツクモeX.computer写真編集(RAW現像)向けパソコン企画では初代マスターズモデル以降、監修者としてプロジェクトに参加。自身の業務におけるニーズを基に新モデルの提案を行う。
(公社)日本写真家協会正会員、EIZO公認ColorEdge Ambassador
【プロの視点】
パソコン選びのポイント
6コア12スレッドのハイパワーCPUのRyzen5 3600を採用しコストパフォーマンスに優れるパーツを厳選して構成。標準メモリ16GB、SSD500GBと基本スペックも妥協せず4,000万画素オーバーのRAW現像でも快適に使えるマシンになりました。筐体サイズがコンパクトなものポイントです。
BTOオプションの選択ポイント
最新のLightroomはメモリ消費量が10GB程度まで達することもあり、メモリを32GBにすることでより快適に作業ができるほか、現像速度アップも期待できます。外付けHDDを使わない場合は内蔵HDDを追加しましょう。動画編集も積極的に行うのならグラフィックカードの強化もおすすめです。